浪人を避けたこれだけの理由(東大落ち医学部)

hiyoko

国立医学部に現役合格。医学生の日常や合格までの勉強法、その他関連お役立ち情報をお届けします。受験生時代は東進衛星予備校・東進東大特進(5教科特待)・Z会

hiyokoをフォローする
※アフィリエイト広告を利用しています。
※アフィリエイト広告を利用しています。

私は現役で東大理科二類(前期)に落ちたのち国立医学部(後期)に合格し、そちらに進学することにしました。二次試験前までは「もし東大落ちて医学部受かっても、蹴って浪人するから」とイキっていたぼくですが、結局医学部に受かるや否や喜んで入学しました。非一貫の地方公立で、運動部だったので浪人成功のポテンシャルはあるんじゃないかともともと考えていましたが、途中から考えが変わり、なんなら後期に落ちたら、浪人せずに慶応文系に行くつもりでした。浪人するかどうかの決断は、受験前に思っているよりもずっと重いです。浪人するかしないかは前期試験後の一か月間本当によく考え、僕は結局回避しました。浪人すべき、避けるべき、いろいろ意見はあると思いますが、今回は浪人はやめとけという立場から、浪人はやめておいたほうがいいと私が考えた理由をお話しします。

浪人しない理由1:浪人したって成功は保証されない

当然ながら、受験は水物です。A判定、E判定連発からの逆転どうのこうのなんて話は聞き飽きました。確かに浪人生は勉強時間、経験の面で優位に受験を戦うことができますが、結果はもちろん保証されません。たった一回の受験本番でポカをしたらそれでお終いです。ほとんどの人はそんなことはなく、だいたい模試の結果に沿った結果が出るものですが、そうでない一部の人に自分が入ってしまう可能性は十分にあるのです。私は後期の結果が出るまで暇だったので某有名予備校2つを回りました。予備校の説明会に行けば、同窓の先輩をはじめ素敵な成功例の数々を聞くことができます。しかし重要なのは自分自身が浪人して合格できそうかどうかなので、両予備校で東大コースの合格率を訊いてみたところ、どちらもおよそ半分とのことでした。私は1年使ってまで1/2に賭けたくはないと判断しました。もし浪人するなら、どれくらいの割合で受かるのか、必ず確認する必要があります。また、合格実績は鵜呑みにできません。「慶応〇〇人合格!」と書いていますが、それは私文コースだけの合格者数ではなく、難関国立の滑り止めで稼いでいるという面があるかもしれないからです。同じことが国立でもいえます。あくまでも合格者数であって、「第一志望校としての」合格者数ではないため、安易に自分に重ね合わせることはできません。一浪したが結局、現役でも合格していた私立に進学…なんていう未来を想像してしまいました。「今年死ぬほど勉強すれば…」は甘い考えかもしれません。だって一度失敗しているのですから。

理由2:金銭面の負担

主に予備校の学費、教材費、交通費、入試の受験料です。大手予備校はだいたい基本のコースで100万円、プラス講習や特別パック代、iPad代がかかるところもあり、もう少し高くなります。再チャレンジのためには、受かるかも分からないのにこの金額を払う必要があります。「しっかり投資しておくほうがいい」という言葉に乗るかどうかです。私は現役時代に十分に投資を受けたんじゃないかと思い、これ以上は勉強にお金をかけなくてもいいと考えました。高すぎるよねぇ。(もちろん、私大に行くよりは1年浪人して国公立に行った方が合計の学費は安く済むという計算はできますが、来年国公立に行けるという仮定なので皮算用に過ぎません。)

理由3:最後の1年を失う

浪人は長い人生でみればたった1年、されど1年です。浪人すると学年が1つ下がるわけですが、年齢はそのままなので、全てが1年遅れになります。そうすると、同年齢の人より働ける期間が1年短くなります。これは、人生の中でも割といい給料をもらえると思われる最後の1年間を失うことになります。これもある意味金銭的な損失でしょう。
もちろん、浪人が成功して上のランクの大学に行ければ、たった1年分の損失はむしろプラスに変えられるという話は分かります。ただし、どれほど差が出るか。例えば慶応と東大で、母校の影響で賃金にどれくらい差が出るかは計算できません。その大学でないとできない仕事が…など、相当強い衝動がないと浪人できないと考えました。

理由4:精神面の負担

結局一発勝負の、一度負けた戦いにもう一度挑むために丸々1年勉強します。幸い私は受験のストレスはあまり感じたことがないタイプだったのですが、お金もかかる、A判定で安心もできない、そんな精神状態で過ごす1年はさすがに耐えられないと考えました。落ちたばかりの今は悔しさの反動でやる気があったとしても、これが11か月後まで維持されるかどうか、自信がなかったです。

まとめ

ここまで私が考える理由4つを紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
私が浪人せず進学の決断を下してから1年、浪人していた当時の同級生たちから結果が聞こえてきました。見事に志望校に合格した子、残念ながらうまくいかず、現役時よりも下の大学への進学が決まった子、いろいろいます。うまくいくのはやはり半分くらいでしょうか。うまくいかなかった子も、後悔はないとか、浪人が良い経験になったと話していて、それなら良かったと思います。得るものがあるのなら、挑戦する価値はあるのかもしれません。ただ、僕も現役のうちから全力を尽くせたと感じているので後悔はないです。
一つだけ言いたいのは、合否発表直後の感情だけで決めてはならないということです。落ち着いて、確かな計算のもとで、どうしても自信がある時にのみ浪人すべきでしょう。